プロテオグリカンを塗る生活。

7ヶ月目デザインとジョブス

寒い!乾く!花粉!

夏も終わりかと思いかけた頃に突然空が高くなって空気が乾燥して気温急降下のこの数週間。気温や乾燥というより唇が乾く、寝起きが寒い、といった体感で秋の訪れを感じます。そんな10月最初の肌計測です。頬40.2%。合格ラインですがお風呂上がりの汗ばみどころかプロテオグリカンが塗った先から浸透していきます。これまでと違い、肌表面にプロテオグリカンの潤いをしばらく感じていたのがあっという間になかったかのようになってしまうので慌てて化粧水を美容液を塗っています。

スティーブ・ジョブズのこと

累計25万部だそうです。このときは既に癌を患っていたので痩せた印象にならない、パワーの感じる写真を選ぶことが最大の課題でした。

以前このページで装丁の仕事について少し触れたことがあったのですがそのときにご紹介した本がアップル創設者のスティーブ・ジョブズについての本でした。ちょうどこの2冊の本がトータルで25万部を突破したということで編集者の方々や訳者の方とで打ち上げをしたのですが、その数時間後にジョブズ逝去を知ることとなりました。私は毎日仕事道具としてmacを使っていることもさながら、ジョブズがCEOになってからの躍進劇のままにアップル製品を手にして青春を送ってきた世代です。全世界中のアップルユーザーの中のたった1人の関わりでしかないけれど、彼の作った道具で彼についての本のデザインをして、それがたくさんの人の手元に渡ったという嬉しい事実の幕引きは彼の死ということになり、私の中でのジョブズとのささやかな関わりは鮮烈な記憶としてパッケージされました。

コンピューターという画材

私は高校卒業後、一浪して美大に入学したのですがそれまではひたすら鉛筆でデッサンをしたり絵具を使って平面構成をしたりということを3年間毎日してきたのですが、大学に入学してからは道具がもうひとつ増えてそこにコンピューターが入ってきました。それはもう定規から絵具から鉛筆まですべての役割を網羅してくれる便利な道具ながら、その便利さと引き換えに不慣れな分野と向き合うということでもあります。徹夜で作った作品が明け方フリーズしてパーになる、メモリが足りなくて落ちる、なんだかわからないマークが出てきて使えない、など理数系の頭などおおよそ持ち合わせずにそれを無視して絵ばかり描いてきた人間にはハードルの高いお付き合いの始まりでした。今となってはコンピューターの性能も上がり、会社にはトラブルがあれば支障のないように得意な人がすっ飛んできてくれる環境にありますが、学生の時分は誰も彼もがそんなことに頭を悩ませてはアナログに定規とカッターと鉛筆だったら対処できるのに…とわがままな後悔をしていたものでした。

Appleの魔力

デザインはmacでするというのが常識のようになっていて、疑いもなくmacを使い始めたわけですが、そもそもは当初、フォントの数や色の再現度がmacの方が作業に適していたため業界に採用されたそうです。そこにこだわったコンピューターを作り上げたのがジョブズという人だったわけなのですが、それを知ったのはつい最近の話。コンピュータの知識ゼロの私が最初に買ったのはグリーンのiMacでした。半透明で曲線を描いたカラフルなマシンはコンピューターなど使ったことが無いにも関わらず「欲しい」と思わせてしまう魔力がありました。

そして、通学の2時間CD数枚を持ち歩いてCDウォークマンと過ごしてきた日々は、定期サイズに持っているCDが全て入ってしまうというiPodに取って代わります。それもまた機能もさることながら、触っただけで起動したり裏面が鏡のようにピカピカだったりという見たこともない小さな家電製品は持っている人に「ちょっと触らせて」と好奇心を小学生のように剥き出しにさせてしまう魅力的なものでした。一度手にしてからは、壊れてしまってもまたアップルストアに赴き、最新のものがその間に機能やデザインにおいていかに進化を遂げているかを実感してしまうのでした。それは決して安い買い物ではないにもかかわらず「壊れた」という悲劇や怒りよりも「欲しい、使ってみたい」という欲が勝ってしまう魔法のような製品たちでした。

iPhoneもまた例外ではないのですが携帯電話会社の乗り換えという別の問題で意地を張りつつ今に至っているのですが、これもまた私の好奇心を小学生級にしてしまうものであったことは言うまでもありません。そしてiPadを我が家の機械オンチの父が買ってきて携帯メールもコンピューターも使えないくせにツイッターを始めたことは今年最大の我が家のニュースです。

デザインにお金を払う

デザインという仕事が何をすることなのかをそれを知らない人に説明するのはすごく難しいです。絵を描くわけでも写真を撮るわけでも本体を作っているわけでも、売っているわけでもないこの仕事は、いざ自分がその仕事についてみてもその効力をなかなか実感しずらい職業です。それはデザインに対して人がお金を払ったかどうかなんて誰にも分からないからで、どれだけ売れたか、ということで初めて「貢献できたかな」という小さな自信につながる程度のことです。もしデザインに惚れ込んで買ってくれた人がいたとしても、それが何人いたかも誰にもわかりません。

結局モノを人に上手に魅力的に伝えるということでしかないのですが、そう考えると先に話したジョブズの手がけたアップル製品がある意味デザインを売った製品であるということは本当に分かりやすいです。なぜならコンピューターは既にあった、でも知らなかった。けれどそこに魅力的なデザインのコンピューターが現れたことでコンピューターに触れてみよう。という所にまで人を動かすデザインの力があったということは私が買ってしまったという事実よりも、似たデザインの製品が続々と登場したことが証明していると思います。

もちろん機能もあってのことですが、デザインの力というものを世の中に知らしめたひとつの社会現象を体感できたことが一番のデザインの勉強になったと同時に、ジョブズからの長い授業があっという間に終わってしまったことをとても残念に思います。

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※ここでの体験談はあくまでの個人の感想です。また、市販している商品を使用しているものでもありません。