今年は花粉が少ないというけど……
今年は花粉が少ないと言いつつ、花粉が飛びそうですと天気予報でいう日は決まってくしゃみが多発。でも不思議なのは電車内や室内のほうが出て、自転車でどんなに走ってもくしゃみのひとつも出ないことです。しかも午後2時から3時になぜか発作のように出る不思議。若干乾燥ぎみな今回の測定です。39.6%。うーん、雨続きにしては足りない肌水分。花粉のせいでしょうか、唇もかさかさです。
ナチュラルな素材
重曹がブームになって久しいですが、身体にも自然にもやさしいナチュラル素材ながら除湿や脱臭、そうじからクリーニング、料理にまで幅広く使える上その効果は化学的な製品をしのぐものです。ハーブや漢方にも元々興味はあって使っていたのですが、今回今更ながら炭を取り入れてみました。炭もまた燃料としてだけではなく除湿や消臭、浄化やデトックス作用があります。
私の住んでいる名ばかりの小さなマンションは古い上、かなりアナログな作りなのでおそらく水道管や配水管は相当古くなっていると思われ、水の臭いが気になります。ただでさえ放射性物質が気になる昨今、集合住宅はタンクに水を溜めてそこから各部屋へ水を送っているので貯水槽をよほど手入れしていない限りはカビや汚れが内部に発生するので塩素を多く使用しているそうです。
水道に浄水器を取り付けたら浄水器から出る水量の少ないこと。フィルターにひっかかるものがそれだけ多いのです。料理や飲料程度であればミネラルウォーターでもいいのですが、なにかを茹でる水やお風呂の水にまでは気が使えず、気にしながら使っていたので炭を買ってみました。とりあえずはお風呂と浄水した水に投入してみました。効果のほどは目に見えて分かるものではありませんが、塩素を吸着して炭のミネラル分が水をアルカリ性にしてくれるそうなのでしばらく採用してみようと思います。
一日限りのお店 スナックあかね
2ヶ月ぶりにスナックあかねをやりました。スナックあかねというのは、元々あるお店を1日だけ借りてイベント的に行っているお店で、ここ数ヶ月は下北沢のバーで月に1度開店していました。しかし、そのお店が閉店してしまうということで、この場所では最後になるスナックあかねをやったというわけです。
今回閉店してしまうお店は、オープンからまだ1年しかたっていませんでした。1年前というと、そうです、丁度地震があったころです。その頃、地震の当日はもちろん、その後も大きな影響があり、たくさんの店がシャッターを下ろし、節電で真っ暗になった商店街の一角で余震の中ろうそくを灯し細々とスタートしたお店でコートを着たまま眠れるようになるまで私も含めて不安な近所の常連さんたちがお酒を飲んでいました。
お店の知り合いの福島在住の人が避難所へ救援物資を東京から運んでくれていたので救援物資をお店に集める場所にもなっていました。下北沢の小さな飲食店が不景気でひとつふたつと看板を下ろす中、このお店もそうなってしまいました。
さて、この場所で最後となるスナックあかねですが、メニューは以前好評だったカレーを展開しました。キーマ、タイ、豆、バターチキンの4種類。そして深夜にお酒を飲みたいお客さんにはおでんを用意しました。カレーの威力はすごいなぁと思うのはお腹が空いていてもいなくても、隣の席から匂いが漂ってくると何故か食欲が涌くらしく、ほとんどのお客さんが食べて行ってくれました。
そしておつまみ用にサブで用意したオリジナルの白おでん。これが意外な人気で完売でした。静岡の黒おでんに対抗すべく勝手に考案したのですが、具材は白いもののみ。はんぺん、大根、ちくわぶ、たまご、手羽先です。これをかつおとこんぶの出汁で2時間ほど煮込んで味付けは塩麹のみ。塩麹は本当に凄いです。大鍋に大さじ2杯くらいどさっと入れても全然しょっぱくならず、煮込むほどにマイルドに奥行きのある味になります。そしてこのおでん、冷えると出汁がゼリーのようにぷるぷるに固まります。手羽先のコラーゲンたっぷりで肌にもうれしい一品です。
震災から1年
あの大地震から1年経ち、私たちの仕事にも変化が出てきました。震災直後は製紙工場や印刷用のインクや製版用のフィルムなど東北地方の工場が被災したために、使えない色が出てきたり、使えない紙も多くありました。近未来のSF小説や、ユーモアを交えた火山のしくみを説明したものなど本の内容によっては発売を見送ったものもあり入稿を止めたものもあれば、今すぐ出さなくてはいけない希望を持たせる内容のものや原発関連の本が飛び込みで来て2日で入稿したものもありました。
徐々に工場の操業が復活して今は紙もインクも心配しなくていい状態ですが、去年見送った内容のものや、震災を記録したもの、被災地関連の書籍が今年は年明けからどっと押し寄せ、あれから1年経ったのかという実感を仕事で感じました。なんとはなしに3月になると打ち合わせで編集者の方との会話の中にも「あの日どうしていましたか?」という話が滑り込んできます。きっと来年も再来年も5年後もこの仕事をして本と携わっている限りは本の仕事の依頼を通してこのことを私は実感するんだろうなと思います。
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