田中愛のプロテオグリカン講座

たくさんの人の地道な努力で開発される、化粧品

前回の投稿から少し時間が経ってしまいましたが、今回も工場見学の様子をお伝えしていきたいと思います。

岐阜県にある、一丸ファルコスさん。国内最大手の原材料メーカーで1000品目にも及ぶ化粧品や健康食品の成分の素材提供をされています。その素材のクオリティの高さから日本国内だけではなく、世界30カ国に素材を提供しています。化粧品業界にはなくてはならない存在のメーカーさんです。

もちろん、皆様がよくテレビで見ている大手化粧品会社の原材料の提供もしていますので、知らず知らずのうちに、皆さん一丸ファルコスさんの原材料を使われている方が多いと思います。

さて、ここから前回の続きになります。徹底した品質管理や工場の衛生管理、原材料の抽出方法などが様々あるというお話を前回しましたが、今回は、研究所での活動、研究員の方とのディスカッションの内容などを盛り込みましてお話をしていきたいと思います。

一通り工場の中を見学した私は、次に研究室を見学しました。ここでは、日々様々な研究が行われており、私は、目からウロコなものばかりでした。

こちらは、肌の実験を行っている場所です。

まずはじめに、わざと薬品で肌荒れを起こさせ、湿度や気温など一定の条件の元、どの成分が、ど のように肌に作用し、どのような結果が現れるか実験をしているところです。わざと、肌を荒らして行う実験って、すごいですよね~。私たちの手元に届くまで に、初期の原材料の段階で研究員の方々が自ら実証して製品にして出荷しているのですね。すごいです。

将来出てくるシミを発見する機械

この機械は、私も欲しい!!と思った機械の一つです。

これは、将来出てくるシミを確認することが出来る機械です。数ヵ月後、数年後に出てくる可能性がある、メラニン色素を確認することができます。この機械があれば、目に見えない部分に潜むシミ予備軍を発見し、早めにケアしていくことができるので、キレイな肌を目指すには嬉しい機械です。

皮脂の落ち具合を確認しています。

こちらで行っている実験は、洗顔成分によりどれだけ皮脂が落ちているか?表皮の何枚目まで角質が落ちているか?などを確認する実験を行っています。

場所により皮脂が落ちすぎていないか?また、落ちなさすぎていないか?また、どういった成分を使用した際に、大きな変化があるのか?などを細胞レベルまで確認できる装置です。こういう実験の元、成分の安全性や配合のパーセンテージなどが決められていくのですね~。

医学書がずらり

膨大な書物の数々。こちらの部屋は、医学書籍や成分書籍がぎっしりと保管してある図書室です。学校の図書室の様な感じですが、全てが成分に関する書籍で す。かなり古い書籍もありますが、最近ではインターネットの普及もあり、情報の収集などは、書籍とインターネットの両方を利用しているようです。それにし ても、本の多さに驚きました。

膨大なサンプルの数

こちらは、生薬のサンプルを保管している場所です。

原材料の抽出の際に、使用されているものは様々有り、その中には漢方も含まれています。
数え切れないサンプルの数。お客様の要望に答えられるように数多くの素材をストックしています。
部屋に入った瞬間、生薬の香りがしましたが、中で働いている研究員の方々は、毎日生薬の臭いの中にいるので、匂いを感じなくなっているとおっておりました。確かに毎日同じ香りの場所にいれば、麻痺しちゃいますよね。

日々研究し進化し続ける美容成分。
ここで働く研究員の方々は、日本人だけではありません。

優秀な海外の人材も

 

海外の優秀な研究員を置き、常にグローバルな環境つくりを心がけ、私たちにより良い効果がもたらすことが出来るように、製品の開発研究を行っております。

多くの人が、一生懸命、時間をかけて

一通り会社の中を見学させていただいた後、一丸ファルコスさんの博士と研究員の方々とプロテオグリカンに関してお話をさせていただきました。プロテオグリカンは元々4、50年前からある成分なのですが、ここ10年位で徐々に認知され始めた成分とのこと。やはり、コストを抑えながらも良質なプロテオグリカンの抽出方法が確立され、多くの化粧品や経口食品に使用され始めたのが、認知し始めた要因の一つのようです。

ただし、コラーゲンやヒアルロン酸のような認知度はなく、プロテオグリカンの認知にはまだまだ時間は掛かりそうです。確実に私たちの体の働きをサポートしてくれる要素がある成分なので、是非今後もプロテオグリカンを広めていく活動を行っていきたいと思います。

今回、一丸ファルコスさんを見学させていただいて、私自身が感じたことは、ここで働くすべての方が、一つ一つの成分を真剣に研究し、開発し、私たちに喜びを提供することを第一に考えて働いてることがとても強く感じられました。

これからも、私たちは多くの化粧品と付き合いながら生きていくことになると思います。

自分に合った商品に出会えた時や、肌が良い状態に変化した時は大変嬉しいものです。その喜びのベースにあるのは、こういった原材料会社の確かな技術の元に作られた製品があるからだと感じました。

今後5年10年20年とどんどん新しい成分や注目の成分が誕生してきますが、
確かな目を持ちながらも、楽しんで化粧品と付き合っていけたらいいなと思います。

次回はプロテオグリカンを使用した、美容方法をご紹介していきます。

【関連ページ】
プロテオグリカンを使用した美容方法と効果的な摂取方法(次回の投稿)
プロテオグリカンができるまで (前回の投稿)
プロテオグリカンってなあに?
プロテオグリカンのここがすごい!

【公式Twitter】
ツイッターでも、お肌のことをつぶやきます。

【関連サイト】
美容家 田中愛のエステ ビナーレ

美容家 田中 愛 (たなか あい)

大 手化粧品会社「ファンケル銀座スクエア」、外資系大手化粧品会社「エスティローダー」などを経てエステサロン ビナーレを設立。2009年8月に日本テレ ビ『魔女たちの22時』に出演すると、「~青森の田んぼのなかに美肌の神様と呼ばれる魔女がいる~」と紹介され、リフトアップメソッド「顔筋体操」やオリ ジナル野菜ジュースのレシピを披露。たちまち全国で話題に。

※ここでの体験談はあくまでの個人の感想です。また、市販している商品を使用しているものでもありません。