田中愛のプロテオグリカン講座

つらい関節の痛みにもプロテオグリカン?

今回は、年齢と共に痛くなりやすい関節とプロテオグリカンについてお話をします。

すっかり秋めいてきて、全国的に紅葉が進んできましたね。青森では、白神山地や奥入瀬渓流の森林がとても綺麗に色ついてきました。八甲田連邦の山頂付近では、雪も観測され序々に冬の準備に入りますね。東北の長い冬が始まります。皆さんお元気ですか?田中愛です。

前回までは、肌の構造や筋肉の仕組み、皮膚の部分でプロテオグリカンが、どのような働きがあるのか?などを書いてきましたが、今回からは、少し視点を変えて、プロテオグリカンのもう一つ大きく期待されている効果の、関節などのサポート機能について書いていきたいと思います。

一見顔や肌とは関係ない?と思うかもしれませんが、それが、とっても大切な働きがありますので、是非読んでみてください。

関節と関節痛

 

毎日動かす関節。しっかりケアすることが大切です。

関節は、骨同士を繋ぎ、体の動きをスムーズに行うために、とても大切な組織です。しかし、年齢を重ねるごとに関節の動きが鈍くなったり痛くなったりします。特に、多く見られるのが膝痛、ひじ痛です。

骨と骨の間には、関節包というものが存在し、その中に関節液という潤滑液のようなものがあり、それにより、関節にある軟骨が磨り減ることがなく、スムーズに体(関節)を動かすことができます。

しかし、老化とともに、関節包の厚みがなくなり、ひじを曲げたり、ひざを曲げたりするたびに、衝撃を吸収する機能が弱くなり、痛みを伴います。関節痛を軽減するため、また、予防するためにも、関節に関する部分のケアを行うようにしましょう。

 

顔にある関節も大切

皆さん関節はひじや、ひざだけではありません。私達の体を曲げて動かす部分には、全て関節が存在します。例えば、手の指、手首、足の付け根、足首、首、足の指、その中にはもちろん毎日動かしている顎も含まれます。

ひじや、ひざの関節だけではなく、顎の関節もとても大切な部分です。私達が、毎日ご飯を食べられるのも、言葉でコミュニケーションをとるのも、歌うことも素敵な笑顔をすることも、全て顎の関節を動かして行っています。顎のラインをシャープにするための、顔筋体操でも顎をしっかり動かして、一緒に筋肉を鍛えていきます。もちろん、顎にもの関節液が存在し、年齢と共に減少していくので、年齢を重ねても、しっかり関節を動かせるようにするためにも、関節液と関節包などのケアや、筋肉を鍛えることが大切です。

顎の関節が上手く動かないと?

アゴの関節にも大切なプロテオグリカン

関節液の減少や関節包の厚みがなくなると、関節が上手く動かない。顎が痛くなる。食べ物が美味しく感じない。話すことが苦痛。顔のゆがみ!などが起こります。関節をスムーズに動かすことは、楽しい毎日を過ごすため、美しい顔の形を作っていくためにも、欠かすことができないものです。

関節液を元気にして、関節をスムーズに!!

関節液にはヒアルロン酸などのたんぱく質が多く存在します。ヒアルロン酸やコラーゲンをサポートする成分!このプロテオグリカン生活。を読んでくださっている方はお分かりだと思いますが、そうです「プロテオグリカン」。プロテオグリカンそのものも関節では非常に重要な役割を果たしている上に、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成などを助ける役割が望めます。プロテオグリカンが全ての痛みや、関節液の減少を抑えるわけではありませんが、プロテオグリカンをしっかり摂取しながら、関節のをスムーズに動かすための養分補給のサポートしていくことも大切です。

関節液は軟骨に栄養を運ぶ

関節にある軟骨は関節包の中にあり、さまざまな役割があります。衝撃を和らげる役割や骨同士の摩擦を和らげスムーズに動かす役割などがあります。この軟骨は主に、コラーゲン、水、プロテオグリカンでできており、関節にはなくてはならない存在が軟骨です。軟骨は関節の間にあるベアリングのようなもので、関節液はそこに油を注ぐ役割!と例えると分かりやすいかもしれません。

骨と骨が向き合う関節には、軟骨同士が向き合っている状態で、ここにヒアルロン酸などのたんぱく質を含んだ潤滑油の関節液が入ることで、スムーズに関節を動かすことができます。そして、潤滑油が入ることで、軟骨の減りなどが軽減できます。

また、関節液には、軟骨に栄養を与える役割もあります。軟骨には、血管が通っていないので、血管から直接栄養分を吸収することはできませんが、その代わりに、関節液が軟骨に栄養分を渡す架け橋になっています。関節包には滑膜があり、その滑膜が軟骨にバランス良く必要な養分を出したり入れたりする働きがあります。

プロテオグリカンを補いながら筋力UP

 

アゴの関節にも大切なプロテオグリカン

これまでの話で、関節には、多くのヒアルロン酸、コラーゲン、プロテオグリカン、水などが関係していることが分かったと思います。

それでは、「プロテオグリカンやヒアルロン酸、コラーゲンだけ摂取していればいいの?」と思う方も多いと思いますが、答えはNOです。

人間の体は、骨と関節だけで動くわけではありません。骨があり、関節があり、それらを動かす筋肉があり(細かくは腱などもありますが)体を動かすことができます。関節に必要な成分をしっかり補いながら、しっかり伸縮できる筋肉を鍛えることも、また大切になります。日ごろの食事で不足分をサプリメントで補い、筋力トレーニングをすることで、いつまでも若々しい元気な体を保つことができます。

 

摂取方法は美肌づくりと同じ

効率よい摂取方法ですが、基本的には、美肌をつくる際の摂取方法と同じです。

食物の中から多くのプロテオグリカンを摂取することは難しいので、バランスの取れた食事と共に、サプリメントで摂取することがオススメです。

今まで、プロテオグリカンは、肌に関する話したが多かったのですが、今回の話で、年齢と共に出てくる悩みである関節痛にも、とても大切な役割をしていることが分かったと思います。プロテオグリカンを摂取するということは、肌の状態を整えるだけではなく、関節をスムーズに動かすことにも、期待が持てる成分だということが分かりましたね。

【関連ページ】
プロテオグリカンができるまで(次回の投稿)
プロテオグリカンで潤い肌を目指しながら、小顔を作る方法2回目 (前回の投稿)
プロテオグリカンってなあに?
プロテオグリカンのここがすごい!

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【関連サイト】
美容家 田中愛のエステ ビナーレ

美容家 田中 愛 (たなか あい)

大 手化粧品会社「ファンケル銀座スクエア」、外資系大手化粧品会社「エスティローダー」などを経てエステサロン ビナーレを設立。2009年8月に日本テレ ビ『魔女たちの22時』に出演すると、「~青森の田んぼのなかに美肌の神様と呼ばれる魔女がいる~」と紹介され、リフトアップメソッド「顔筋体操」やオリ ジナル野菜ジュースのレシピを披露。たちまち全国で話題に。

※ここでの体験談はあくまでの個人の感想です。また、市販している商品を使用しているものでもありません。