特別企画

化粧品工場を清潔にしている工夫を取材してみた

テレビで工場の映像が出てくると、何か頭に帽子をかぶって、割烹着みたいな服をきていたりすることがありますよね。あれはなんの為かと言うと、もちろん、工場を清潔に保つ為です。食べ物の異物混入事件、なんて聞くこともありますが、よくよく考えると、凄い量の製品を作っているのに、異物が全然入らないって、すごいことですよね。そこにはきっと色んな工夫があるはずです。

というわけで、プロテオグリカン生活。編集部は今回、このサイトを主催でもある化粧品や食料品の原料メーカーの一丸ファルコスの工場にお邪魔して、どうやって工場を綺麗にしているのか、取材して参りました。工場のちょっと面白いものもバシャバシャ写真撮影してきましたので、そういうお話もはさみつつ、ご紹介していきたいと思います。

工場に異物を持ちこまない

靴洗い敷地に入ってすぐ見つけたのが、これ、鉄パイプのようなものに穴があいていて、そこから水がわーっと出てきます。外から建物に入る人は、これで靴を洗うんですね。ちなみに、ここでの靴というのは、基本長靴になります。

足洗い

水が出るところを拡大した写真。なんといいましょうか、手作り感に溢れております。これが工夫というものでしょう。

割烹着的なもの

いよいよ建物に侵入。入口のところで、例のテレビなんかでみかける白い割烹着的なものを着ます。不織布でできていて、来客者用の使い捨てです。

これはなんでしょう?じゃーん! さて、これはなんでしょう?

これはなんでしょう?こんな風に広げて……。

はい!キャップでしたー。

コロコロまだ終わりじゃないですよ。今度はこちら。このコロコロでお部屋のホコリをとる……

のではなくて、頭のホコリを取ります。ゴリゴリゴリ。なんか冗談で遊んでいるようにも見えちゃいますけど、本当に、頭を綺麗にするために用意されています。

謎の道具そしてまた謎の道具。何に使うかわかりますか?

これは爪先を洗う道具なんですね。私は適当に水でバシャバシャやって洗った気分にだけなって汚れが落ちてないなんてことはよくありますが、ここではそうはいきません。これだけやって、ようやく入口から中に入れます。

虫が入ってこないように

中に入っても、実際に製造をしている空間にはまだ辿りつきません。その前にこの異様な雰囲気のゲートが立ちふさがっています。写真右上をみていただくと「門番」なんて書いてありますね。これ、虫なんかが入ってこないようにするためのもので、このオレンジ色は虫が嫌がる色なんだそうです。ボタンを押すとシャッターが下から開いて中に入れます。中に入るとそのすぐ奥にも同じシャッター。で、2つのシャッターは同時には開けないようになっていて、人が通る時に一緒に虫がすーっと入ってしまうことのないようになっています。

門番の反対側には青いライト。この色、夏場のコンビニとかで時々みかけませんか? こっちの青い色は虫が好きな色なんだそうです。つまり、こっちのライトで虫を寄せて、門番のオレンジ色で遠ざけて、コンビネーションで中に入ってこないようにしてるんですね。

工場内の廊下に謎のボックスを発見。ゴキブリホイホイみたいな感じですが、ちょっと役割が違うんです。

調査中、と書いてありますね。つまり、虫を捕まえるボックスを設置して、この廊下部分にまで虫が到達していないか調査しているんです。これだけやったから虫はこれないはず、では駄目で、今本当に来ていないのか、ということを確かめているんですね。大事なことです。

工場にあるちょっと面白いもの

というわけで、ようやく工場内部に入ることができました。ちなみにここでは、このサイトのタイトルにもなっているプロテオグリカンという、化粧品や、健康食品の原料になるものを作っています。え? プロテオグリカンってなに? と言う方は、説明が長くなりますので下記のページの方をご覧ください。肌に潤いを与えたり、膝関節の痛みにお悩みの方なんかにも良い、新素材でございます。

【関連ページ】
プロテオグリカンってなあに?

プロテオグリカンのここがすごい!

さて、化粧品を清潔にしている工夫はまだあるのですが、ここでちょっとブレイクしまして、工場で見つけた面白いものを少しご紹介したいと思います。

1つ目はこちら。これ、なんだと思います。足元に銀色の板がありますでしょ? 実はこれ、計りなんです。床に大きな重量計が仕込んであるんですね。これだけ大きいものを用意しているということは、相当重たいものを計るわけですから、よいしょっと何かの台に乗せるようなことをしなくても、計れてしまうように、このような設置の仕方がされています。便利そうですね。

お次はこちら。青くて太い管のようなものがダランとぶらさがっております。何に使うと思いますか?

こちらは重たいものを、空気の力で軽々運ぶ装置でした。うーん、不思議な機械が置いてありますね。

重たいものシリーズ第3弾。これは何に使うか分かるんじゃないですか?

こうやって下からさしこんで・・・。

こんな感じで運びます! なんだか、楽しそうな乗り物ですね。

さらに洗浄レベルの高いエリアへ

さてさて、ブレイクタイムはこれぐらいにして、ここからいよいよさらに清潔レベルの高いエリアへ入っていきます。工場内は全てが同じように管理されているのではなく、行われる作業によって、より厳重な管理がされているエリアがあるんだそうです。

ここからは、さっきの格好でも入ることは許されません。クリーニングしたての服に着替えます。

着方にもチェックが入ります。おしゃれに着崩したりしちゃダメです。それと、ボールペンの持ち込み禁止。なので、取材中もメモがとれませんでした。

全部着用するとこんな感じ。どっからどう見てもバッチリ作業員ですね。

そしてお次は、この奇妙な狭い部屋。なんかちょっと怖いんですが、ここに入らないと先には進めません。

エアシャワーと言いまして、ドアを閉めると、あのいっぱい開いている穴からすごい勢いで空気が放出され、体中についたホコリやらなんやらの異物を取り除いて洗浄します。これでようやく、中に入ることができるというわけです。

小さな工夫の積み重ねが、安全に繋がっている

というわけで、ようやく中に入らせてもらえました。最後に、このエリアで見つけた工夫を2つばかりご紹介して終わりたいと思います。

この小さめの扉。さっきのは人間が移動する為の扉だったんですが、こちらは外から中に物を入れる為の扉です。奥がチラッと見えますが、やっぱり2重扉になっているんですね。人が移動するとなると、その人についてくるかもしれない異物を全て除去する必要がありますから、ものだけを移動させる通路があるんですね。

そして最後にご紹介するのは、この長靴です。ただの長靴なんですが、よーく見てください、最初の足を洗うところの写真にある長靴とは色が違います。最初のは白で、こちらはエメラルドグリーン。実は、長靴の色によって、入ることのできるエリアが違うんですよ。白よりも、こちらの長靴の方がより洗浄レベルの高いエリアに入ることができるというわけです。

何気ないことのようですが、そんな何気なく思えるような工夫の積み重ねで、人の肌に直接使う化粧品を安全に作っているんだなあと、思います。

さて、いかがだったでしょうか。プロテオグリカン生活。では、今後もこのような化粧品や健康食品にまつわる面白企画を月1ぐらいのペースで提供していく予定です。次の企画も楽しみにしていただければと思います。それでは、次の特別企画でお会いしましょう!

【関連ページ】
プロテオグリカン生活。とは?

プロテオグリカンを塗る生活。
プロテオグリカンを食べる生活。

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