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プロテオグリカンが食べても塗っても効く秘密? 吸収メカニズムに迫る!

肌に塗れば保湿やアンチエイジングに効果を発揮し、食べると関節痛にも効果を発揮するというプロテオグリカン。今回は特に、食べる方のお話なんです。プロテオグリカン入りのサプリメントを食べると、関節痛の方にどんな影響がみられるのかは、当サイトでレポートしている「プロテオグリカンを食べる生活。」でも、はっきりと痛みが和らぐという結果がでています。

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食べるプロテオグリカン生活。

食べて効果があるということは、体に吸収されているはずなんですが、プロテオグリカンというのは、そういった成分の中では大きい物質なんですね。例えば、同じく関節痛に効果がある成分として知られるコンドロイチン硫酸と比較しても、プロテオグリカンの方が大きいんです。大きいということは吸収されにくいはずんですが…どうもそんなことは無かったようです。

2013年3月24日~28日に宮城県仙台市の東北大学で開催された「日本農芸化学学会2013年度仙台大会」で発表された、東北女子大学土谷准教授と一丸ファルコス株式会社の共同研究でプロテオグリカンの吸収機序に関する研究結果が発表されました。

ラットを使った吸収実験

ラット、つまりネズミですね。ネズミの小腸や大腸を使って、プロテオグリカンの吸収がどのように行われているかという実験がされました。ラットの小腸や大腸を取り出して、プロテオグリカン溶液にじゃぽんとつけ、どう吸収されるかみるという実験です。

もちろん、プロテオグリカンが吸収されたということが分かったんですが、ここにはエンドサイトーシスというプロセスが関わっています。

細胞が必要なものを取り込むエンドサイトーシスという過程

エンドサイトーシスって、なんだか聞きなれない言葉ですね。これは、細胞が大きな分子のものを取り込む時の過程で、タンパク質や糖脂質、あるいは病原体が体に入ってきてしまう時なんかも、この仕組で吸収されます。

エンドサイトーシスという仕組みがどのように行われるか、簡単に説明しましょう。エンドサイトーシスが行われるには、レセプター(受容体)とリガンドという2つの物質が関係しています。例えるなら、レセプターが鍵穴で、リガンドが鍵。細胞にあるレセプターにリガンドが結合することで、エンドサイトーシスは始まります。

レセプターとリガンドが結合すると、そこにさらにクラスリンと呼ばれるタンパク質が結合します。この、クラスリンが結合したことにより細胞内に窪みができ、そのまま囲う形で取り込みます。その後はこの囲った中で分解され、吸収されるということになるのです。

プロテオグリカンは小腸で取り込まれる

実験で分かったことがいくつかありますが、そのうちの1つは、プロテオグリカンが吸収される場所です。プロテオグリカンは小腸でより吸収されることが分かりました。

コンドロイチン硫酸よりもたくさん取り込まれる

もう1つ、とても重要なことは、プロテオグリカンが吸収される量です。比較対照として冒頭にお話した、コンドロイチン硫酸。関節痛に効果がある物質として知られていますが、これはプロテオグリカンの一部を切り取ったような物質です。当然、プロテオグリカンよりも小さい物質なんですね。となると、プロテオグリカンよりも吸収しやすい、と考えられそうなものですが、これが実験で、プロテオグリカンの方がより吸収されれやすいことが分かりました。

プロテオグリカンは、食べても飲んでも、効果がありそう?

というわけで、プロテオグリカンが吸収されるメカニズムについて、簡単ではありますがご紹介しました。この研究は、あくまで吸収されるプロセスについてのもので、そこからプロテオグリカンの成分が関節などにどう効いているのか、ということはまた別の話なんだそうです。でも、これだけ吸収されるとはっきりすれば、効果の方も期待してしまいますね。

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