田中愛のプロテオグリカン講座

「プロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲンは美肌成分3兄弟」コラーゲン編

今年は青森の気温も高く、30度以上の日が続いています。体のためにも、肌のためにも、適度に水分補給を補っていきたいですね。こんにちは。田中愛です。

前回は、「プロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲンは美肌成分3兄弟」ということで、この3つの成分の中でヒアルロン酸について詳しく説明いたしました。

今回は、もう一つの美肌成分コラーゲンについて書いていきます。

コラーゲンは、女性なら誰でも知っていて、男性でも一度は聞いたことある成分だと思います。

鳥の手羽先にもコラーゲン

最近では、コラーゲンボールやコラーゲンゼリーなど、料理の中に簡単に入れて食べる商品や、デザート感覚のゼリータイプ、また、ドリンクタイプなども多く出ています。このように、私たちの生活の中で、気軽にコラーゲンを摂取できる環境が増えてきました。女性にとって、手軽にコラーゲンを摂取できるので、嬉しい限りです。

さて、そのコラーゲン、肌に良さそう! というイメージがあると思いますが、肌の中でどのような役割を果たしているのか? どういう摂取が良いのか?プロテオグリカンとどのような関係があるのか? 実はあまり知らないことが多いと思います。今回は知っているようで知らないコラーゲン。また、美肌成分3兄弟とのかかわりなども説明していきます。

コラーゲンとは?

コラーゲンとは、タンパク質の一種で、皮膚や靭帯、骨や軟骨、内蔵などに存在し、私たちが生きて行くうえで、欠かす事ができない成分です。タンパク質と言えば、筋肉を思い浮かべる方も多いと思いますが、コラーゲンは、他のタンパク質とは存在の仕方が違い、主に、細胞と細胞の間にあり、お互いを繋ぎとめる役割などを持っているため、体を形成するには、欠かせない成分です。また、人間の体の中にあるタンパク質のうち30%がコラーゲンと言われています。

コラーゲンとヒアルロン酸、プロテオグリカンの違い

よく、コラーゲンとヒアルロン酸をイコールで考えている方が多いですが、そもそも、コラーゲンは、たんぱく質から成り、ヒアルロン酸はムコ多糖類の一種で、異なる成分から成り立っています。プロテオグリカンは糖たんぱく質から成っています。

肌に関して簡単に言えば、コラーゲンは肌の弾力をつくる働き。

ヒアルロン酸は肌の潤い、保湿などを行う働き。

プロテオグリカンは、コラーゲン、ヒアルロン酸などの生成を促したり、お互いの効果をしっかり発揮させる役割と考えていただければよいです。

コラーゲンとプロテオグリカンで健康と美容

コラーゲンとプロテオグリカンを一緒の摂取で効果的に

コラーゲンはお肌のハリ(弾力)を保ち、シワを防ぐための美肌成分とも言われていますが、他には、関節などに存在する、軟骨のクッションの役割をしたりします。

コラーゲンは、年齢と共に減少し、紫外線や喫煙によるダメージで効果を失うことがあり、そのため、年齢と共に、関節の痛みを感じたり、肌の衰えを感じることがあります。

また、老化によりコラーゲンが減少すれば、細胞と細胞をつなげる役割を無くしていくため、肌のタルミが起きたり、肌の弾力性がなくなり、老け顔の原因になります。

その他にもコラーゲンは、血管の弾力にも大きな影響を与えているので、コラーゲンが減少すれば、高血圧や動脈硬化を起こしやすくなったり、関節部分の軟骨が磨り減り、関節痛になりやすい環境になります。

以上のことから、コラーゲンは、肌だけではなく血管の伸縮や軟骨の構成、などの役割を持っていることがわかりますね。

前回、プロテオグリカンはヒアルロン酸を作る働きがあることをご紹介しましたが、実は、コラーゲンも、プロテオグリカンによって生成が促されることがわかっています。コラーゲンは年齢と共に減少していくので、効率よくプロテオグリカンと共に摂取を行い、コラーゲンの生成を促していくことが必要です。

ホルモンとコラーゲンの関係

女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)もコラーゲンを維持するのに必要です。

生理不順や無理なダイエットによるエストロゲン(卵胞ホルモン)の低下は、コラーゲンの効果を低下させる原因となります。
しっかりコラーゲンを摂取しながら、女性ホルモンのバランスを整えることで、効果的に美容効果が望めます。

コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンの相性

コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンの美肌3兄弟は、とても相性がよく、お互いに手を取り合って、助け合う機能があります。

元々、肌の中で近い場所に常に存在している3兄弟。化粧品などでも、コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンの組み合わせが多いのは、相性がよく、お互い効果を発揮させることが望めるからです。

コラーゲンは、主に細胞と細胞を繋ぎとめる役割があります。

プロテオグリカンは、肌の中で、細胞と繋ぎとめているコラーゲン繊維の間に存在し、コラーゲン、ヒアルロン酸の生成を促したり、水分を蓄えたり、栄養分を蓄えておく役割があります。

ヒアルロン酸も1gで6リットルと大量の水を蓄える機能を持ち、肌の潤いを保ちます。

美肌成分3兄弟をしっかり摂ることで、赤ちゃんのようなプルプルもちもち肌が目指せます。

コラーゲンの主な働き

1)皮膚・・・・・弾力やハリ、柔軟性をもたらします。

2)軟骨・・・・・膝関節などに存在する軟骨の繊維を作り、膝や肘にかかる負担を軽減

してくれます。

3)血管・・・・・血管の柔軟性や弾力を保ってくれます。

4)骨・・・・・・骨の成形をサポートしてくれます。

など

コラーゲを多く含む食材

コラーゲンを多く含む食材として有名なものは、フカヒレや豚足、手羽先、うなぎやアンコウ、エビ、牛スジ、さんま、鮭など、沢山あります。コラーゲンは熱で柔らかくなったり、水に溶けやすい性質をもっているので、食事から安易に摂取する事が可能です。

コラーゲンを効率よく摂取する方法

エステサロンでコラーゲンやプロテオグリカン、ヒアルロン酸を使った施術もあります。

コラーゲンを美容目的で摂取する場合は、セラミドやヒアルロン酸、プロテオグリカン、エラスチンなどと一緒に摂ると美容効果が上がります。コラーゲンの再合成に必要なビタミンCや鉄、酵素を一緒に摂ると、体の中でしっかり活動してくれる事が期待できるので、健康の為にも良いです。

サプリメントや食事で口径摂取をして、体の中からの補充と、化粧品などからの体の外からのケアを一緒に行うことが、効率よい摂取方法です。

美容目的では直接シワやたるみの箇所にコラーゲンを注入するコラーゲン注射もあります。

この様に、コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンをしっかり摂取することは、健康と美容に大変良いことが望めるので、是非、一緒に摂取することを心がけてください。

次回は、日焼けUVA UVB UVC とプロテオグリカンで夏後の肌ケア方法をお伝えします。

【関連ページ】

UVにも種類がある? プロテオグリカンでしっかり日焼け後ケア!(次回の投稿)
プロテオグリカンはヒアルロン酸を増やす? (前回の投稿)
プロテオグリカンってなあに?
プロテオグリカンのここがすごい!

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【関連サイト】
美容家 田中愛のエステ ビナーレ

美容家 田中 愛 (たなか あい)

大 手化粧品会社「ファンケル銀座スクエア」、外資系大手化粧品会社「エスティローダー」などを経てエステサロン ビナーレを設立。2009年8月に日本テレ ビ『魔女たちの22時』に出演すると、「~青森の田んぼのなかに美肌の神様と呼ばれる魔女がいる~」と紹介され、リフトアップメソッド「顔筋体操」やオリ ジナル野菜ジュースのレシピを披露。たちまち全国で話題に。

※ここでの体験談はあくまでの個人の感想です。また、市販している商品を使用しているものでもありません。