田中愛のプロテオグリカン講座

肌の構造を知るとケアできるようになる

皮膚はライフスタイルを写す鏡。海に行ったり、読書をしたり、上手にストレスコントロールをすることも、美肌作りには大切です。

だんだんと蒸し暑く感じる日が増えてきましたね。これから夏に向けて肌のトラブルも植えていきますから、しっかりとしたケアが大切になります。こんにちは、田中愛です。

前回の章で、美肌つくりには、保湿が欠かせないお話をしましたが、今回は、肌の構造のことを書いていきます。肌の役割や、構造を知ることで、どこの部分に働きかけると良いのか? ということが解ってきます。プロテグリカンが肌のどこでどんな役割を担っているのか、そしてどうやって取り入れていけばよいのかまで、お話していきたいとおもいます。

皮膚の役割とは何か?

体の皮膚構造を理解するためには、体を包み込む袋をイメージすると良いと思います。人間の体に皮膚があることで、生命活動を維持し、外部環境から身を守り私達の体が健康に動けるような状態に保ってくれます。

皮膚の生理作用は5つ

・対外保護・・・・・・体の外からの刺激から身を守る
・体温調節作用・・・・気温によって変化する体温などの調整を行う
・知覚作用・・・・・・触覚などの感覚受容器を通して、環境の変化などを知る
・ビタミンD合成・・・紫外線照射による、ビタミンDの生成

皮膚の構造は、主に3層

皮膚の役割がわかったところで、今度は、構造に関してです。前回(第一回目)もお話したとおり、皮膚はミルフィーユのように、何層もの角質層から成り立っています。その中でも、代表的な肌の層は3つ。表面から表皮、真皮、皮下組織と大きく3つに分けられます。

役割はそれぞれ違います。

・表皮
表皮の主な働きとしては、外からの刺激から身を守るために、防御壁となる角質層をつくることです。乾燥、紫外線、さまざまな刺激、化学的刺激などから内部の皮下組織などがダメージを受けないようにブロックします。
表皮は、表皮の下の層、基底層で細胞分裂を繰り返しながら、表層へと移動して、最終的には角質細胞となり、古くなった角質層の角質細胞が定期的に剥がれて、新しい肌に置き換わりながら、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)が行われています。
※表皮の厚さは、体の部位によってさまざまですが、特に薄いところは、目の周りです。薄いだけあり、年齢が一番出やすい場所でもあります。

・真皮 (真皮にはコラーゲンやヒアルロン酸などが多く存在し、プロテオグリカンもここに似存在します)
真皮に関しては、まだ完全に解明はされていない部分がありますが、真皮なくして、表皮はありません。真皮は主に、皮膚の柔らかさらや硬さなどを左右する場所であり、コラーゲンやヒアルロン酸、プロテオグリカンなどから成る層で、みずみずしい肌、潤い肌、プルプル肌、赤ちゃん肌などは、ここの部分がしっかり健康な状態かどうかで決まってきます。

真皮の約70%がコラーゲンの弾力ある繊維から成り立っています。
真皮にあるコラーゲンが細かく張り巡らされて、肌の弾力などが生まれます。

その他、コラーゲンの支えとなるエラスチンは真皮の5%を占めており、
年齢と共に量が低下することにより、肌の老化が起こり、シワなどの症状が出てきます。

また、コラーゲンやエラスチンの間にあるのが、ヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸は、保水力があるため、ヒアルロン酸が多いとみずみずしい肌になります。
ただし、これも年齢とともに減っていくため、肌の水分保持能力も減っていきますので、ここをしっかりケアして、健康な状態にしておくことが、美肌つくりには大切です。

そこで、保湿能力を効果的に上げる役割を担っているのが、真皮にあるプロテオグリカンです。プロテオグリカンをしっかり入れることで、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの働きをしっかりサポートし、水分保持能力を高め、しっかり保湿ができるような肌環境つくりを行っていきます。プロテオグリカンは美肌つくりにはとっても大切な成分なのです。(プロテオグリカンの効率的な摂取方法は後に書いています)

・皮下組織
真皮の下にある皮下組織は、皮下血管などの空間を満たす脂肪細胞から成り立っている部分で、皮下細胞は一般的に男性より女性のほうが厚いといわれています。皮下組織は、主に熱の透過を防ぐための断熱効果があります。寒い環境のときは、体内に熱を取り込み、逃がさないようにして、体を守る働きがあります。また、外部環境からの刺激(打撲など)があった際に、クッションとしての役割もあります。
皮下組織は、脂肪に囲まれていることもあるので、エネルギーが必要なときは、エネルギー貯蔵庫としても、役に立っています。

3つの層が総合的にしっかり機能することが美肌つくり、健康つくりに大切です。

真皮でのプロテオグリカンの役割

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プロテオグリカンは、真皮の部分で、ヒアルロン酸やコラーゲンの働きをしっかりと支えてくれる成分です。プロテオグリカンをしっかり摂取することで、ヒアルロン酸やコラーゲンなどをしっかり繋ぎ、水分保持能力を高め、しっかり十分な肌保湿ができるように、肌組織を繋いでいくので、アンチエイジングには欠かせにないのが、プロテオグリカンなのです。

皮膚はライフスタイルを写す鏡

肌は、その人のライフスタイルを写す鏡といわれています。代表的な肌荒れの原因は
・内臓の健康状態
・心の健康状態(ストレス状態)
・紫外線など外的環境状態
などに表されます。(もちろん他の原因もありますが)
これからの夏の時期、肌トラブルも多くなってきますので早めのケアが大切です。

効率よいプロテオグリカンの摂取方法

プロテオグリカンを肌からもしっかり入れることも大切です。

プロテオグリカンは、普段の食生活の中では、非常に摂取しにくい成分です。そのため、効率よくサプリメントやドリンク、基礎化粧品などで肌に浸透させることがポイントです。また、サプリメントなどを摂取する際は、バランスの良い食事を摂ったうえで補助的な意味合いでサプリメントを摂取することが大切です。サプリメントだけ!ドリンクだけ!基礎化粧品だけ!ということでは効果が薄れます。

肌にプロテオグリカン配合化粧品を塗る際は、清潔な肌状態で塗ることが大切です。肌が汚れている状態でクリームや美容液を塗っても、菌の増殖など、衛生的に悪い環境ができてしまい、結果的にニキビや、肌荒れなどのトラブルを招く原因になります。

プロテオグリカンは、体の中からと、体の外からの一緒に摂取することが理想的な摂取方法です。

【関連ページ】
プロテオグリカンはヒアルロン酸を増やす?(次回の投稿)
基本の基本!保湿なくして美肌なし!(前回の投稿)
プロテオグリカンってなあに?
プロテオグリカンのここがすごい!

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【関連サイト】
美容家 田中愛のエステ ビナーレ

美容家 田中 愛 (たなか あい)

大手化粧品会社「ファンケル銀座スクエア」、外資系大手化粧品会社「エスティローダー」などを経てエステサロン ビナーレを設立。2009年8月に日本テレ ビ『魔女たちの22時』に出演すると、「~青森の田んぼのなかに美肌の神様と呼ばれる魔女がいる~」と紹介され、リフトアップメソッド「顔筋体操」やオリ ジナル野菜ジュースのレシピを披露。たちまち全国で話題に。

※ここでの体験談はあくまでの個人の感想です。また、市販している商品を使用しているものでもありません。